宋名臣言行録 / 後集巻四・胡宿
公每語後進曰富貴貧賤莫不有命當脩身俟時毋為造物者所嗤
新字:公毎語後進曰富貴貧賤莫不有命当脩身俟時毋為造物者所嗤
書き下し
公毎に後進に語りて曰く、富貴貧賤は命有らざる莫し。當に身を脩めて時を俟つべし。造物者の嗤う所と爲る毋かれと。
現代語訳
胡宿はいつも後進に語って言った。「富も貴も、貧も賤も、命でないものはない。身を修めて時を待つべきである。造物主に笑われるようなことをするな」。
解説
二十六字の、後輩へのひとことです。前半は諦めの言葉に見えます。富も貴も、貧も賤も、命でないものはない。しかし続く二つで、話の向きが変わります。身を修めて時を待つべきである。待つあいだにすることが指定されている。そして最後が独特でした。造物主に笑われるようなことをするな。人の目ではなく、天の目です。あくせく走り回る姿を、上から見られていると思え、という戒め方をしています。
この章句が説くこと
公毎に後進に語りて曰く富貴貧賤は命有らざる莫し当に身を脩めて時を俟つべし造物者の嗤う所と為る毋かれ命修身
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