宋名臣言行録 / 前集巻十・种放
希夷嘗戒放曰子他日遭逢明主不假進取迹動天闕名馳寰海名者古今之羙器造物者深忌之天地間無完名子名將起必有物敗可戒之放至晚節侈飾過度營産滿豐鎬間門人戚屬亦怙勢强併嵗入益厚遂䘮清節
新字:希夷嘗戒放曰子他日遭逢明主不仮進取迹動天闕名馳寰海名者古今之羙器造物者深忌之天地間無完名子名将起必有物敗可戒之放至晩節侈飾過度営産満豊鎬間門人戚属亦怙勢強併歳入益厚遂喪清節
書き下し
希夷、嘗て放を戒めて曰く、子、他日、明主に遭逢し、進取を假らずして迹、天闕を動かし、名、寰海に馳せん。名は古今の羙器なり。造物者、深く之を忌む。天地の間に完名無し。子の名將に起こる。必ず物の敗る有らん。之を戒む可しと。放、晩節に至り、侈飾度に過ぐ。産を營むこと豐・鎬の間に滿つ。門人・戚屬も亦た勢いを怙みて强併す。嵗入益々厚し。遂に清節を䘮う。
現代語訳
希夷はかつて种放を戒めて言った。「あなたはいつか明君に出会い、自分から進み取らなくても、その跡が朝廷を動かし、名が四海に馳せるだろう。名は古今の美しい器である。造物者はそれを深く忌む。天と地のあいだに、完全な名は無い。あなたの名がまさに起ころうとしている。必ず何かが壊れるだろう。それを戒めるがよい」。种放は晩年に至って、贅沢が度を越えた。財産を作ることが豊・鎬のあたりに満ちた。門人も親族も勢いを頼んで併呑した。年ごとの収入はますます厚くなった。ついに清らかな節を失った。
解説
名が上がる前に、その先を戒めた条です。名は古今の美しい器である。造物者はそれを深く忌む。天と地のあいだに、完全な名は無い。そして予告します。あなたの名がまさに起ころうとしている。必ず何かが壊れるだろう。そのとおりになりました。晩年に贅沢が度を越え、財産が豊・鎬のあたりに満ち、門人も親族も勢いを頼んで併呑し、ついに清らかな節を失った。戒めが当たった記録です。
この章句が説くこと
名は古今の羙器なり造物者深く之を忌む天地の間に完名無し子の名将に起こる必ず物の敗る有らん放晩節に至り侈飾度に過ぐ遂に清節を喪う名声代償予言
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