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宋名臣言行録 / 後集巻四・胡宿

嘉祐六年拜樞宻副使羣臣方更張庶事以革□公獨曰變法古人所難不務守祖宗成法而徒紛紛無益於治也又謂契丹與中國通好六十餘年自古未有也善待夷狄者謹為備而巳若界上交侵小故乃城寨主吏之職朝廷宜守祖宗之約不宜争小利而隳大信深戒邉臣生事以為功

新字:嘉祐六年拝枢宻副使羣臣方更張庶事以革□公独曰変法古人所難不務守祖宗成法而徒紛紛無益於治也又謂契丹与中国通好六十余年自古未有也善待夷狄者謹為備而巳若界上交侵小故乃城寨主吏之職朝廷宜守祖宗之約不宜争小利而隳大信深戒邉臣生事以為功

書き下し

嘉祐六年、樞密副使を拜す。羣臣方に庶事を更張して以て□を革めんとす。公獨り曰く、法を變ずるは古人の難しとする所。祖宗の成法を守るに務めずして徒だ紛紛たるは、治に益無きなりと。又た謂う、契丹と中國と好を通ずること六十餘年。古より未だ有らざるなり。善く夷狄を待する者は、謹んで備えを爲すのみ。若し界上交侵の小故は、乃ち城寨の主吏の職なり。朝廷は宜しく祖宗の約を守るべし。小利を爭いて大信を隳す可からず。深く邊臣の事を生じて以て功と爲すを戒むと。

現代語訳

嘉祐六年、枢密副使を拝命した。臣下たちはちょうど諸事を改め変えて〔一字を欠く〕を革めようとしていた。胡宿ひとりが言った。「法を変えるのは、古人が難しいこととしたところです。祖宗の出来上がった法を守ることに努めず、ただ紛々としているのは、治めるのに益がありません」。またこう言った。「契丹と中国が好を通じて六十余年になります。古よりないことです。うまく異民族と付き合う者は、慎んで備えをするだけです。もし国境での小さな侵し合いであれば、それは砦を守る役人の職分です。朝廷は祖宗の約束を守るべきです。小さな利を争って大きな信を壊してはなりません」。国境の臣が事を起こして功としようとすることを、深く戒めた。

解説

外交の扱いを、階層で分けています。**国境での小さな侵し合いであれば、それは砦を守る役人の職分です。**現場の摩擦を朝廷が取り上げれば、そのつど国と国の話になります。上げるべき件と上げるべきでない件を、はじめから切っておく。そして最も警戒したのは相手ではありませんでした。**国境の臣が事を起こして功としようとすることを、深く戒めた。**小さな衝突を大きくすると得をする人が、こちら側にいます。

この章句が説くこと

法を変ずるは古人の難しとする所祖宗の成法を守るに務めずして徒だ紛紛たるは治に益無きなり若し界上交侵の小故は乃ち城寨の主吏の職なり小利を争いて大信を隳す可からず分担外交

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