宋名臣言行録 / 後集巻四・胡宿
朝議在官年七十而不致仕者有司以時按籍舉行公以謂養亷恥厚風俗宜有漸而欲一切以吏議從事殆非所以優老勸功之意當少緩其事使人得自言而全其美節朝廷是其言至今行之
新字:朝議在官年七十而不致仕者有司以時按籍舉行公以謂養亷恥厚風俗宜有漸而欲一切以吏議従事殆非所以優老勧功之意当少緩其事使人得自言而全其美節朝廷是其言至今行之
書き下し
朝議、官に在りて年七十にして致仕せざる者は、有司時を以て籍を按じて舉行す。公以謂えらく、廉恥を養い風俗を厚くするは宜しく漸有るべし。而るに一切を吏議を以て事に從わんと欲するは、殆ど老を優し功を勸むる所以の意に非ず。當に少しく其の事を緩め、人をして自ら言うを得て其の美節を全うせしむべしと。朝廷其の言を是とし、今に至るまで之を行う。
現代語訳
朝廷の議で、官にあって七十歳になっても退職しない者は、担当の役所が折々に名簿を調べて処置することとした。胡宿は考えた。廉恥を養い風俗を厚くするには、段階を踏むべきである。それをいっさい役所の判断で処理しようとするのは、老いを労わり功に報いるという趣旨ではない。少しその処置を緩め、本人が自分から申し出て、その美しい節を全うできるようにすべきである、と。朝廷はその言を認め、今に至るまでこれを行っている。
解説
定年の運用についての意見です。制度そのものには反対していません。**廉恥を養い風俗を厚くするには、段階を踏むべきである。**問題にしたのは、処理の仕方でした。**それをいっさい役所の判断で処理しようとするのは、老いを労わり功に報いるという趣旨ではない。**名簿で拾って通告すれば、退くことが処分になります。同じ結果でも、自分から申し出れば節になる。**本人が自分から申し出て、その美しい節を全うできるようにすべきである。**
この章句が説くこと
官に在りて年七十にして致仕せざる者は有司時を以て籍を按じて舉行す廉恥を養い風俗を厚くするは宜しく漸有るべし一切を吏議を以て事に従わんと欲するは殆ど老を優し功を勧むる所以の意に非ず人をして自ら言うを得て其の美節を全うせしむべし定年名簿
関連する章句
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『宋名臣言行録』後集巻四・胡宿公謂う、廉恥の責は當に士人に先んずべし。功舊の甄は宜しく武士を厚くすべしと。邊防の偏禆・京師の將校、年七十なる者衆し。其の間に曾て行陣を經て功伐を立つる有り。一旦令を下して悉く告老せしめば、功を立つるの心を沮み、邊を守るの體を解く。國の爲に恩を養う所以に非ず。時に包拯此の議を建て、屢ミ辭氣を以て公を折く。公の論奪う可からず。朝廷卒に公の議に從う。
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