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宋名臣言行録 / 後集巻三・張方平

然予以張公之論得其一不得其二徒見今世朝廷輕甚故思曩日之重然不知其敝也大臣恣為非横而下無由能動其害亦不細也使丁晉公之時臺諌言事必聴巳若仁宗中年其敗巳久矣至於申公非諸公並攻其短其害亦必有甚者

新字:然予以張公之論得其一不得其二徒見今世朝廷軽甚故思曩日之重然不知其敝也大臣恣為非横而下無由能動其害亦不細也使丁晉公之時台諌言事必聴巳若仁宗中年其敗巳久矣至於申公非諸公並攻其短其害亦必有甚者

書き下し

然れども予、張公の論は其の一を得て其の二を得ずと以う。徒だ今世の朝廷の輕きこと甚だしきを見る。故に曩日の重きを思う。然れども其の敝を知らざるなり。大臣恣に非横を爲して、下之を動かす能わざるに由る。其の害も亦た細ならず。丁晉公の時をして臺諫の言事必ず聽かれしめば、已に仁宗中年の若く、其の敗は已に久しからん。申公に至りては、諸公の並びに其の短を攻むるに非ずんば、其の害も亦た必ず甚だしき者有らん。

現代語訳

しかし私は、張方平の論はその一面を得て、もう一面を得ていないと思う。ただ今の世の朝廷があまりに軽いのを見ている。だから昔日の重かったころを思うのである。しかしその弊害を知らないのだ。大臣がほしいままに横暴を働いても、下がそれを動かせなかったことによる。その害もまた小さくない。もし丁謂の時代に、御史台と諫院の言うことが必ず聴かれていたなら、すでに仁宗の中年のころのようで、その破綻はとうに来ていたはずだ。呂夷簡についても、諸公がそろってその短所を攻めなかったなら、その害はまた必ずいっそう甚だしいものがあっただろう。

解説

同じ書物の中で、直前の議論に真正面から反論が置かれます。まず、なぜそう見えるのかを認めています。**ただ今の世の朝廷があまりに軽いのを見ている。だから昔日の重かったころを思うのである。**そのうえで、重かった時代の代償を出しました。**大臣がほしいままに横暴を働いても、下がそれを動かせなかった。**そして具体名で検証します。**もし丁謂の時代に、御史台と諫院の言うことが必ず聴かれていたなら、その破綻はとうに来ていたはずだ。**批判が効かない体制は、崩れるのが遅くなるだけです。

この章句が説くこと

予張公の論は其の一を得て其の二を得ずと以う徒だ今世の朝廷の軽きこと甚だしきを見る故に曩日の重きを思う大臣恣に非横を為して下之を動かす能わざるに由る丁晉公の時をして台諫の言事必ず聴かれしめば其の敗は已に久しからん反論権威

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