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宋名臣言行録 / 後集巻三・吳奎

公始對策極論内降恩澤之為蠧政也及在諌官遂専以禁切左右御史有言事非其實者詔詰問從誰受公對言御史擇於風聞以言事朝廷用之救過失使其擇之不詳朝廷能容容之不能罪之可也若求主名則後莫有以告御史者矣是自蔽塞其耳目也上立罷不問

新字:公始対策極論内降恩沢之為蠹政也及在諌官遂専以禁切左右御史有言事非其実者詔詰問従誰受公対言御史択於風聞以言事朝廷用之救過失使其択之不詳朝廷能容容之不能罪之可也若求主名則後莫有以告御史者矣是自蔽塞其耳目也上立罷不問

書き下し

公始め對策して、内降の恩澤の蠹政たるを極論す。諫官に在るに及び、遂に專ら左右を禁切す。御史に事を言いて其の實に非ざる者有り。詔して誰より受けたるかを詰問す。公對えて言う、御史は風聞に擇びて以て事を言う。朝廷之を用いて過失を救う。使し其の之を擇ぶこと詳らかならざれば、朝廷能く容れよ。之を容れて之を罪する能わざるも可なり。若し主名を求むれば、則ち後に御史に告ぐるを以てする者莫からん。是れ自ら其の耳目を蔽塞するなりと。上立ちどころに罷めて問わず。

現代語訳

呉奎ははじめ対策の文で、天子から直接下される恩典が政治を蝕むものであることを徹底して論じた。諫官になると、もっぱら側近を抑え止めた。御史が事を上申して、それが事実でなかった場合があった。詔して「誰から聞いたのか」と問い詰めた。呉奎は答えて言った。「御史は風聞の中から選んで事を言います。朝廷はそれを用いて過失を正すのです。もし選び方が詳しくなかったのなら、朝廷はそれを容れてください。容れて罪に問わないだけでよいのです。もし言い出した者の名を求めれば、この後、御史に告げる者はいなくなります。それは自ら自分の耳と目をふさぐことです」。天子はただちに取りやめて問わなかった。

解説

誤った上申がありました。情報源を出させるのは、当然の処置に見えます。呉奎はまず、御史という職の作りを説明しました。**御史は風聞の中から選んで事を言います。朝廷はそれを用いて過失を正すのです。**間違いが混じるのは、この仕組みの前提です。だから処置は容れるだけでよい。**容れて罪に問わないだけでよいのです。**そして情報源を追った場合の帰結を置きました。**この後、御史に告げる者はいなくなります。それは自ら自分の耳と目をふさぐことです。**

この章句が説くこと

公始め対策して内降の恩沢の蠹政たるを極論す御史は風聞に択びて以て事を言う朝廷之を用いて過失を救う之を容れて之を罪する能わざるも可なり若し主名を求むれば則ち後に御史に告ぐるを以てする者莫からん情報源諫官

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