宋名臣言行録 / 後集巻三・趙槩
㑹脩甥嫁為脩從子晟妻與人淫亂事覺語連及脩脩時為河北轉運疾韓范者皆欲文致脩罪云與甥亂上怒羣臣無敢言者槩乃上書言脩以文學為近臣不可以閨房曖昧之事輕加汚衊臣與脩踪跡素踈脩之待臣亦薄所惜者朝廷大體耳書奏上不恱人皆為之懼公亦澹然如平日久之脩終坐降為知制誥知滁州執政私曉譬槩令求出廼出知蘇州遭喪去官服闋除翰林學士槩復表讓以歐陽脩先進不可超越奏雖不報時論美之
新字:会脩甥嫁為脩従子晟妻与人淫乱事覚語連及脩脩時為河北転運疾韓范者皆欲文致脩罪云与甥乱上怒羣臣無敢言者槩乃上書言脩以文学為近臣不可以閨房曖昧之事軽加汚衊臣与脩踪跡素踈脩之待臣亦薄所惜者朝廷大体耳書奏上不恱人皆為之懼公亦澹然如平日久之脩終坐降為知制誥知滁州執政私暁譬槩令求出廼出知蘇州遭喪去官服闋除翰林学士槩復表譲以欧陽脩先進不可超越奏雖不報時論美之
書き下し
會ミ脩の甥、嫁して脩の從子晟の妻と爲り、人と淫亂す。事覺れ、語脩に連及す。脩時に河北轉運爲り。韓・范を疾む者、皆脩に罪を文致して甥と亂すと云わんと欲す。上怒り、羣臣に敢えて言う者無し。槩乃ち上書して言う、脩は文學を以て近臣爲り。閨房曖昧の事を以て輕がるしく汚衊を加う可からず。臣は脩と踪跡素より疎なり。脩の臣を待するも亦た薄し。惜しむ所の者は朝廷の大體のみと。書奏せられて上悅ばず。人皆之が爲に懼る。公も亦た澹然として平日の如し。之を久しくして脩終に坐して降されて知制誥と爲り、滁州を知す。執政私かに槩を曉譬して出を求めしむ。廼ち出でて蘇州を知す。喪に遭いて官を去り、服闋して翰林學士を除せらる。槩復た表して讓り、歐陽脩は先進なるを以て超越す可からずとす。奏報ぜられずと雖も、時論之を美とす。
現代語訳
ちょうど欧陽脩の姪が、欧陽脩の甥の晟の妻となり、人と密通した。事が発覚し、話は欧陽脩にまで及んだ。欧陽脩は当時、河北転運使であった。韓琦と范仲淹を憎む者たちは、みな欧陽脩に罪をこじつけて、姪と乱れたと言おうとした。天子は怒り、臣下にあえて口を開く者はなかった。趙槩はそこで上書して言った。「脩は文学によって天子の近くに仕える臣です。閨房の曖昧な事によって、軽々しく汚名を着せるべきではありません。臣は脩とは日ごろ付き合いが疎く、脩の臣に対する扱いもまた薄いものです。惜しむのは、ただ朝廷の体面だけです」。書が奏上されて天子は喜ばなかった。人はみなこれを恐れた。趙槩もまた淡々としていつもどおりであった。長くたって、欧陽脩はついに罪に問われて降格され知制誥となり、滁州の知事となった。執政はひそかに趙槩を諭して、自分から地方を願い出させた。そこで出て蘇州の知事となった。喪に遭って官を去り、喪が明けて翰林学士に任じられた。趙槩はまた上表して辞退し、欧陽脩が先輩であるから追い越すべきではないとした。上奏は取り上げられなかったが、当時の議論はこれを立派だとした。
解説
この章句が説くこと
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