韓非子 / 外儲説右上第三十四
吳起之出愛妻、文公之斬顛頡、皆違其情者也。
書き下し
吳起の愛妻を出だせる、文公の顛頡を斬れるは、皆な其の情に違える者なり。
現代語訳
呉起が愛する妻を離縁したことや、文公が寵愛する顛頡を斬ったことは、皆、私情に反して(法を適用した)ものである。
解説
呉起は愛する妻を離縁し、文公は寵愛していた家来の顛頡を処刑しました。どちらも、自分の情に反してでも決まりを貫き通した例です。人の上に立つ人が決まりごとを本当に行き渡らせようとするなら、身内や親しい人にだけ甘くする気持ちを断ち切り、誰に対しても分け隔てなく厳しく向き合う覚悟が要ります。我が子だから、長年の友だから、家族だからと特別扱いを続けていると、決まりはいつの間にか形だけのものになり、周りの人たちは「結局は縁故がものを言う」と冷めていきます。身内に厳しくできてはじめて、他の人にも決まりを守らせる説得力が生まれるのです。
この章句が説くこと
ルール徹底公平性信賞必罰私情規律
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