宋名臣言行録 / 後集巻二・歐陽修
知青州諸縣散青苖錢公乞令民止納本錢以示不為利罷提舉管勾官聽民以願請不報
新字:知青州諸県散青苖銭公乞令民止納本銭以示不為利罷提舉管勾官聴民以願請不報
書き下し
青州を知す。諸縣青苗錢を散ず。公、民をして止だ本錢を納れしめ、以て利を爲さざるを示さんことを乞う。提舉管勾の官を罷め、民の願うを以て請うを聽さんことを乞う。報ぜられず。
現代語訳
青州の知事となった。諸県が青苗銭を貸し出していた。欧陽脩は、民には元金だけを納めさせて、利を取るためではないことを示すよう願い出た。また督励担当の官を廃止し、民が望むままに借り入れを申し込めるようにするよう願った。返事はなかった。
解説
青苗法への対し方が、三人でそれぞれ違います。韓琦は利率で論じ、富弼は借り手の実態で論じて執行を止めました。欧陽脩がしたのは、制度の形を残したまま二か所を外す提案です。元金だけを納めさせて、利を取るためではないことを示す。督励担当の官を廃止し、民が望むままに借り入れを申し込めるようにする。利と、割り当てのための人員。この二つが取れれば、残るのは本来の貸付です。廃止を求めていないのに、通りませんでした。返事はなかった。
この章句が説くこと
諸県青苗銭を散ず公民をして止だ本銭を納れしめ以て利を為さざるを示さんことを乞う提舉管勾の官を罷め民の願うを以て請うを聴さんことを乞う報ぜられず貸付利
関連する章句
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『弁名』元亨利貞利に数義有り。「君子は義に喩り、小人は利に喩る」と曰ひ、「利に放りて行ふ」と曰ひ、「利を見て義を思ふ」と曰ふが如き、皆生を営みて得る所有るを謂ふ。是れ財利の利なり。「用を利し生を厚くす」と曰ひ、「利器」と曰ふが如き、皆善く其の器を治め、之を用ふるに軽便ならしむるを謂ふ。用も亦た器なり。是れ鋭利の利なり。易に「往く攸有るに利し」「大川を渉るに利し」と曰ふが如き、皆其の事を作して成功有るを謂ふ。是れ吉利の利なり。「物を利す」「天下を利す」の如きは、其れをして益を得て沢を被らしむるを謂ふ。是れ利益の利なり。
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『慎思録』巻之四梁の蕭允曰く、禍の来たる所は、皆利より生ず。苟も利を求めずんば、禍何よりか生ぜん、と。愚謂へらく、世人の禍に逢ふや、不幸にして至る者は極めて少なし。往往にして利を求むるに因りて禍を得る者多し。夫れ利を求むる者は、己を利せんと欲して却つて害に逢ふ。其の倚伏必然なり。畏れざるべけんや。蓋し利を求むる者は必ず人を害す。人を害せずして己を利するは、未だ之有らざるなり。然らば則ち其の報い豈に災禍無かるべけんや。故に曰く、利は害の本なり、と。名を求むる者も亦た然り。名を求めて反つて名を喪ふ者多し。
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