宋名臣言行録 / 後集巻二・富弼
邵伯温曰公使虜功甚偉而毎不自以為功至知青州活飢民四十餘萬則毎自言之曰過於作中書二十四考矣
新字:邵伯温曰公使虜功甚偉而毎不自以為功至知青州活飢民四十余万則毎自言之曰過於作中書二十四考矣
書き下し
邵伯溫曰く、公虜に使いして功甚だ偉なるも、而れども毎に自ら以て功と爲さず。青州を知りて飢民四十餘萬を活かすに至りては、則ち毎に自ら之を言いて曰く、中書を作ること二十四考に過ぐと。
現代語訳
邵伯温は言う。富弼は契丹に使いして功はきわめて大きかったが、それを自分の功としたことがなかった。青州の知事として飢えた民四十余万を生かしたことについては、しばしば自分から口に出して言った。「宰相を二十四年務めるよりまさっている」。
解説
自分の仕事のどれを誇るかで、その人の物差しが見えます。国境で戦を止めた交渉のほうは、口にしませんでした。契丹に使いして功はきわめて大きかったが、それを自分の功としたことがなかった。しばしば語ったのは、讒言で追われた先の、地方での飢饉対応でした。宰相を二十四年務めるよりまさっている。華々しい功績が失脚の原因になり、失脚先での仕事が本人の誇りになっている。四十四字の、この巻でいちばん静かな一条です。
この章句が説くこと
公虜に使いして功甚だ偉なるも而れども毎に自ら以て功と為さず青州を知りて飢民四十余万を活かす則ち毎に自ら之を言いて曰く中書を作ること二十四考に過ぐ功価値救済
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