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宋名臣言行録 / 後集巻二・富弼

山林河泊之利有可取為生者聽流民取之其主不得禁官吏皆書其勞約為奏請使他日得以次受賞於朝率五日輙遣人以酒肉糗飯勞之岀於至誠人人為盡力流民死者大塜□之謂之叢冡自為文祭之明年麥大熟流民各以逺近受粮而歸凡活五十萬募而為兵又萬餘人

新字:山林河泊之利有可取為生者聴流民取之其主不得禁官吏皆書其労約為奏請使他日得以次受賞於朝率五日輙遣人以酒肉糗飯労之岀於至誠人人為尽力流民死者大塜□之謂之叢冡自為文祭之明年麦大熟流民各以遠近受粮而帰凡活五十万募而為兵又万余人

書き下し

山林河泊の利、取りて生を爲す可き者有らば、流民の之を取るを聽し、其の主は禁ずるを得ず。官吏は皆其の勞を書し、約して奏請と爲し、他日以て次を以て賞を朝に受くるを得しむ。率ね五日にして輒ち人を遣わし、酒肉糗飯を以て之を勞う。至誠より出づ。人人爲に力を盡くす。流民の死する者は大塚に□し、之を叢冢と謂う。自ら文を爲りて之を祭る。明年麥大いに熟す。流民各ミ遠近を以て粮を受けて歸る。凡そ活かすこと五十萬。募りて兵と爲す者、又た萬餘人なり。

現代語訳

山林や川沼の利で、取って生活の足しにできるものがあれば、流民が取ることを許し、その持ち主が禁じられないようにした。官吏にはみなその働きを書き留めさせ、取り決めて上奏の願いとし、後日に順を追って朝廷から賞を受けられるようにした。おおむね五日ごとに人を遣わし、酒と肉と乾飯でねぎらった。まことの心から出たことであった。人々はみな力を尽くした。流民で死んだ者は大きな塚に〔一字を欠く〕し、これを叢塚と呼んだ。自ら文を作ってこれを祭った。翌年、麦が大いに実った。流民はそれぞれ遠近に応じて食糧を受けて帰った。生かした者はおよそ五十万。募って兵とした者も、また一万余人であった。

解説

救済を続かせるための手が二つ入っています。ひとつは民の側です。**山林や川沼の利で生活の足しにできるものがあれば、流民が取ることを許し、その持ち主が禁じられないようにした。**配るだけでなく、自分で取れる道を開いた。もうひとつが働く側でした。**官吏にはみなその働きを書き留めさせ、後日に順を追って朝廷から賞を受けられるようにした。**献身に頼らず、記録と報いを先に約束している。五日ごとの酒肉も同じ趣旨です。だから続きました。**生かした者はおよそ五十万。**

この章句が説くこと

流民の之を取るを聴し其の主は禁ずるを得ず官吏は皆其の労を書し他日以て次を以て賞を朝に受くるを得しむ率ね五日にして輒ち人を遣わし酒肉糗飯を以て之を労う凡そ活かすこと五十万救済記録

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