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宋名臣言行録 / 後集巻一・韓琦

公嘗謂忠義之心人皆有之惟其執之不固勉之不力是以不及於古人

書き下し

公嘗て謂う、忠義の心は人皆之有り。惟だ其の之を執ること固からず、之を勉むること力めざる、是を以て古人に及ばざるなりと。

現代語訳

韓琦はかつて言った。「忠義の心は、人みなが持っている。ただ、それを握り続けることが固くなく、努めることに力を入れないので、それゆえ古の人に及ばないのだ」。

解説

二十八字で、古人との差の説明を、資質から外しています。**忠義の心は、人みなが持っている。**持っていないのではない。差がついたのは、そのあとの二つでした。**握り続けることが固くなく、努めることに力を入れない。**心が起きるかどうかと、それを持ち続けられるかどうかは別の能力だ、という見方です。立派な人が特別な心を持っていたのではなく、同じ心を離さなかった。だから届く距離にある話になります。

この章句が説くこと

忠義の心は人皆之有り惟だ其の之を執ること固からず之を勉むること力めざる是を以て古人に及ばざるなり持続

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