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宋名臣言行録 / 後集巻一・韓琦

公論時望諸公皆不以經綸許之謂才器須周可當四面入麄入細乃經綸事業今皆可當一面才也

新字:公論時望諸公皆不以経綸許之謂才器須周可当四面入麄入細乃経綸事業今皆可当一面才也

書き下し

公、時望の諸公を論ずるに、皆經綸を以て之を許さず。謂えらく、才器は須らく周かるべし。四面に當たる可く、麤にも入り細にも入る。乃ち經綸の事業なり。今は皆一面に當たる可きの才なりと。

現代語訳

韓琦は、世に望みをかけられている諸公を論じたが、みな経綸の才としては認めなかった。こう言った。「才の器は、あまねく行き渡っていなければならない。四方どの面にも当たることができ、粗いところにも入り、細かいところにも入る。それでこそ経綸の事業である。いまはみな、一つの面だけを受け持てる才である」。

解説

厳しい評ですが、基準がはっきりしています。**四方どの面にも当たることができ、粗いところにも入り、細かいところにも入る。**一つは方向の話、もう一つは粒度の話です。専門が一つに寄れば四面には当たれない。大づかみだけの人は細部で崩れ、細部だけの人は全体を持てない。両方が揃ってはじめて、国を経る仕事になるという線引きでした。**いまはみな、一つの面だけを受け持てる才である。**優秀ではあるが、任せきれない、という評価の仕方です。

この章句が説くこと

皆経綸を以て之を許さず才器は須らく周かるべし四面に当たる可く麤にも入り細にも入る乃ち経綸の事業なり今は皆一面に当たる可きの才なり才能全面

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