宋名臣言行録 / 後集巻一・韓琦
公云臨事若慮得是劄定脚做更不移成敗則任他方可成務
書き下し
公云う、事に臨みて若し慮り得て是ならば、脚を劄定して做し、更に移さず。成敗は則ち他に任す。方に務を成す可しと。
現代語訳
韓琦は言った。「事に臨んで、もし考え抜いた結果が正しければ、足を据えて実行し、それ以上動かさない。成るか敗れるかは、そちらに任せる。そうしてはじめて務めを成し遂げられる」。
解説
二十四字です。順番が三つに分かれています。まず考える、次に据える、最後は手放す。考え抜いた結果が正しければ、足を据えて実行し、それ以上動かさない。動かさない、が肝です。始めたあとで揺れるのは、たいてい新しい情報が出たからではなく、不安が出たからです。そして最後を切り離します。成るか敗れるかは、そちらに任せる。成否を握ろうとすると足が動く。手放すからこそ据えられる、という順序になっています。
この章句が説くこと
事に臨みて若し慮り得て是ならば脚を劄定して做し更に移さず成敗は則ち他に任す方に務を成す可し決断実行
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