宋名臣言行録 / 前集巻十・孫復
先生治春秋不惑傳注不為曲説以亂經其言簡易明於春秋諸侯大夫功罪以考時之盛衰而見王道之治亂得於經之本義為多
新字:先生治春秋不惑伝注不為曲説以乱経其言簡易明於春秋諸侯大夫功罪以考時之盛衰而見王道之治乱得於経之本義為多
書き下し
先生、春秋を治むるに、傳注に惑わず、曲説を爲して以て經を亂さず。其の言簡易にして、春秋の諸侯大夫の功罪を明らかにし、以て時の盛衰を考えて王道の治亂を見る。經の本義に得ること多しと爲す。
現代語訳
孫復は『春秋』を学ぶのに、伝や注に惑わされず、こじつけの説を立てて経を乱すことをしなかった。その言葉は簡単で易しく、『春秋』に出てくる諸侯や大夫の功罪を明らかにし、それによって時代の盛衰を考え、王道の治乱を見た。経書のもとの意味を得たところが多かった。
解説
五十一字で、宋学の方法がそのまま書かれている条です。**伝や注に惑わされず、こじつけの説を立てて経を乱さない。**それまで千年積み上がってきた注釈の層を外して、本文を直接読む。そして**その言葉は簡単で易しい**。難しく言うことで権威を作るやり方の逆です。読み方の結果も具体的で、諸侯大夫の功罪を明らかにし、そこから時代の盛衰を見た、と書かれています。
この章句が説くこと
伝注に惑わず曲説を為して以て経を乱さず其の言簡易にして春秋の諸侯大夫の功罪を明らかにす経の本義に得ること多しと為す読解原典簡明
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