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宋名臣言行録 / 前集巻十・胡瑗

皇祐至和間為國子直講朝廷命主太學生千餘人先生日講易毎講罷或引當世之事以明之至小畜以謂畜止也臣止君也已乃言及中令趙公補所碎劄子呈於藝祖之事

新字:皇祐至和間為国子直講朝廷命主太学生千余人先生日講易毎講罷或引当世之事以明之至小畜以謂畜止也臣止君也已乃言及中令趙公補所砕劄子呈於芸祖之事

書き下し

皇祐・至和の間、國子直講と爲る。朝廷命じて太學を主らしむ。生千餘人。先生日び易を講ず。講じ罷むごとに、或いは當世の事を引きて以て之を明らかにす。小畜に至り、以爲えらく、畜は止むるなり、臣の君を止むるなりと。已にして乃ち言、中令趙公の碎く所の劄子を補いて藝祖に呈せし事に及ぶ。

現代語訳

皇祐・至和のころ(一〇四九〜一〇五六)、国子直講となった。朝廷は命じて太学を主宰させた。学生は千余人。胡瑗は毎日『易』を講じた。講義が終わるたびに、当代の出来事を引いて意味を明らかにすることがあった。小畜の卦にさしかかると、こう説いた。「畜とは止めることである。臣が君を止めるのである」。そして話は、中書令の趙普が、破り捨てられた上奏文を継ぎ合わせて太祖に差し出した一件に及んだ。

解説

卦の意味を、その場で実話に着地させた条です。**畜とは止めることである。臣が君を止めるのである。**そう説いたうえで引いたのが、趙普が破り捨てられた上奏文を継ぎ合わせて太祖に出し直した一件でした。**この本の前集巻一、いちばん最初の人の条にある話です。**同じ書物の中で、講義が前の巻を呼び出している。抽象を抽象のまま終わらせず、必ずどこかの誰かがやったことに繋いでいます。

この章句が説くこと

先生日び易を講ず講じ罷むごとに当世の事を引きて以て之を明らかにす畜は止むるなり臣の君を止むるなり中令趙公の砕く所の劄子を補いて芸祖に呈せし事諫言講義実例

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