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宋名臣言行録 / 前集巻十・陳摶

被召至闕下間有士大夫詣其所止願聞善言以自規摶曰優好之所勿乆戀得志之地勿再徃聞者以為至言

新字:被召至闕下間有士大夫詣其所止願聞善言以自規摶曰優好之所勿久恋得志之地勿再往聞者以為至言

書き下し

召されて闕下に至る。間ま士大夫の其の止まる所に詣り、善言を聞きて以て自ら規せんことを願う有り。摶曰く、優好の所、乆しく戀う勿かれ。得志の地、再び徃く勿かれと。聞く者、以て至言と爲す。

現代語訳

召されて宮門に着いた。ときに士大夫でその宿舎を訪ね、良い言葉を聞いて自らの戒めにしたいと願う者があった。陳摶は言った。「居心地の良い場所に、長く恋々としてはならない。志を得た場所へ、二度と行ってはならない」。聞いた者は、至言だとした。

解説

四十三字で、二つだけ言った条です。居心地の良い場所に、長く恋々としてはならない。志を得た場所へ、二度と行ってはならない。どちらも「良かった場所」についての戒めです。悪い場所を避けよ、ではありません。うまくいった場所ほど危ない、と言っている。この人自身が、二代の皇帝に招かれてそのつど山へ帰った人でした。

この章句が説くこと

優好の所久しく恋う勿かれ優好の所乆しく恋う勿かれ得志の地再び往く勿かれ聞く者以て至言と為す引き際成功

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