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宋名臣言行録 / 前集巻九・王質

遷湖北轉運使當用兵西方急於財用之時獨不進羡餘其賦歛近寛平治以常法故他路不勝其弊而荆湖之人自若

新字:遷湖北転運使当用兵西方急於財用之時独不進羡余其賦歛近寛平治以常法故他路不勝其弊而荆湖之人自若

書き下し

湖北轉運使に遷る。兵を西方に用い、財用に急なるの時に當たり、獨り羡餘を進めず。其の賦歛は寛平に近く、治むるに常法を以てす。故に他路は其の弊に勝えず、而して荆湖の人は自若たり。

現代語訳

湖北転運使に移った。西方で兵を用い、財政が逼迫していた時に当たって、一人だけ余剰の献上をしなかった。その取り立ては緩やかで公平に近く、治めるのに通常の法によった。だから他の路はその弊害に堪えられなかったのに、荊湖の人は平然としていた。

解説

四十六字の条です。財政が逼迫していた時に当たって、一人だけ余剰の献上をしなかった。「羨余」は規定を超えて集めた分を上に献上することです。手柄になります。それをやらなかった。取り立ては緩やかで公平に近く、治めるのに通常の法によった。何もしていないのと同じに見えます。結果が締めです。他の路はその弊害に堪えられなかったのに、荊湖の人は平然としていた。

この章句が説くこと

兵を西方に用い財用に急なるの時に当たり独り羡余を進めず其の賦歛は寛平に近く治むるに常法を以てす他路は其の弊に勝えず而して荆湖の人は自若たり徴税手柄通常

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