宋名臣言行録 / 前集巻六・陳堯佐
為河東轉運使以地寒而民貧奏除石炭税減官冶鐵課嵗數十萬以便民曰轉運征利之官也利有本末下有餘則上足吾豈為俗吏哉
新字:為河東転運使以地寒而民貧奏除石炭税減官冶鉄課歳数十万以便民曰転運征利之官也利有本末下有余則上足吾豈為俗吏哉
書き下し
河東轉運使と為る。地寒くして民貧しきを以て、奏して石炭の税を除き、官冶の鐵課を減ずること歳に數十萬。以て民を便とす。曰く、轉運は利を征する官なり。利に本末有り。下に餘れば則ち上足る。吾れ豈に俗吏と為らんやと。
現代語訳
河東転運使となった。土地が寒く民が貧しいので、奏上して石炭の税を廃し、官営製鉄の課税を年に数十万減らした。それで民を楽にした。言った。「転運使は利を取り立てる官である。利には本と末がある。下に余りがあれば、上は足りる。私がどうして俗な役人になろうか」。
解説
徴税の役目の人が、税を減らした条です。理屈が一行にあります。**利には本と末がある。下に余りがあれば、上は足りる。**取り立てるのが職務でも、取り立てる先が枯れれば取れなくなる。石炭の税を廃し、製鉄の課税を年に数十万減らしました。土地が寒く民が貧しい、という現地の事情から始めています。締めが良い。私がどうして俗な役人になろうか、と。
この章句が説くこと
転運は利を征する官なり利に本末有り下に余れば則ち上足る吾れ豈に俗吏と為らんや税本末減税
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