宋名臣言行録 / 前集巻九・尹洙
公天性慈仁内剛外和凡事有小而可矜者必惻然不忍發見顔貌及臨大節斷大事則心如金石雖鼎鑊不可變也
新字:公天性慈仁内剛外和凡事有小而可矜者必惻然不忍発見顔貌及臨大節断大事則心如金石雖鼎鑊不可変也
書き下し
公の天性は慈仁にして、内は剛、外は和なり。凡そ事の小にして矜れむ可き者有らば、必ず惻然として忍びず、顔貌に發見す。大節に臨み大事を斷ずるに及びては、則ち心、金石の如く、鼎鑊と雖も變ず可からざるなり。
現代語訳
公の生まれつきは慈しみ深く、内は剛く外は和やかであった。およそ小さくて憐れむべきことがあれば、必ず痛ましく思って堪えられず、それが顔つきに表れた。大きな節に臨み大事を決めるときになると、心は金や石のようで、釜茹での刑でも変えられなかった。
解説
四十五字で、二つの面を並べた条です。**小さくて憐れむべきことがあれば、必ず痛ましく思って堪えられず、それが顔つきに表れた。**隠せない人です。ところが**大きな節に臨み大事を決めるときになると、心は金や石のようで、釜茹での刑でも変えられなかった。**小さなことには揺れて、大きなことには動かない。順序が逆の人のほうが多い、ということでもあります。
この章句が説くこと
公の天性は慈仁にして内は剛外は和なり事の小にして矜れむ可き者有らば必ず惻然として忍びず顔貌に発見す大節に臨み大事を断ずるに及びては則ち心金石の如し性格剛柔大節
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