宋名臣言行録 / 前集巻九・孫奭
公與馮章靖公俱以鴻碩重望勸講禁中凡朝廷典禮事並二公討論之沂公嘗言孫八座所閱典故必以前代中正合彛法事類而陳之則政府奉行無疑馮貳卿求廣博不專以典正爲意故政府奉行煩於執奏以是二君之優劣分矣
新字:公与馮章靖公倶以鴻碩重望勧講禁中凡朝廷典礼事並二公討論之沂公嘗言孫八座所閱典故必以前代中正合彛法事類而陳之則政府奉行無疑馮貳卿求広博不専以典正為意故政府奉行煩於執奏以是二君之優劣分矣
書き下し
公と馮章靖公と、俱に鴻碩・重望を以て禁中に勸講す。凡そ朝廷の典禮の事、並びに二公之を討論す。沂公嘗て言う、孫八座の閱する所の典故は、必ず前代の中正にして彛法に合う事を以て類して之を陳ぶ。則ち政府、奉行して疑い無し。馮貳卿は廣博を求めて、專ら典正を以て意と爲さず。故に政府、奉行して執奏に煩わさる。是を以て二君の優劣分かると。
現代語訳
公と馮元とは、どちらも大きな学識と重い名望によって宮中で講義した。およそ朝廷の典礼のことは、二人が議論した。王曽がかつて言った。「孫八座が調べる先例は、必ず前代の中正で不変の法にかなう事を類別して述べる。だから政府は実行して疑いが無い。馮貳卿は広く多くを求めて、もっぱら正しい典拠を旨とするわけではない。だから政府は実行するのに、伺いを立てる手間で煩わされる。これによって二人の優劣が分かれる」。
解説
同じ職の二人を、後の実務で比べた条です。片方は**前代の中正で不変の法にかなう事だけを類別して述べる。だから政府は実行して疑いが無い。**もう片方は**広く多くを求めて、正しい典拠を旨とするわけではない。だから政府は伺いを立てる手間で煩わされる。**博識さで比べていません。**渡された側が動けるかどうか**で分けています。
この章句が説くこと
孫八座の閱する所の典故は必ず前代の中正にして彛法に合う事を以て類して之を陳ぶ則ち政府奉行して疑い無し馮貳卿は広博を求めて専ら典正を以て意と為さず学識実務選別
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