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宋名臣言行録 / 前集巻八・龎籍

明道中為殿中侍御史章獻崩章恵欲踵之臨朝公奏燔閤門所掌垂簾儀制以沮其謀仁宗始專萬機左右欲以竒巧自媚後苑珠玉之工頗盛公上言願以儉約為師上納其言中丞孔道輔嘗謂人曰今之御史多承望要人風㫖獨龎公天子御史耳

新字:明道中為殿中侍御史章献崩章恵欲踵之臨朝公奏燔閤門所掌垂簾儀制以沮其謀仁宗始専万機左右欲以奇巧自媚後苑珠玉之工頗盛公上言願以倹約為師上納其言中丞孔道輔嘗謂人曰今之御史多承望要人風旨独龎公天子御史耳

書き下し

明道中、殿中侍御史と為る。章獻崩ず。章恵、之に踵ぎて朝に臨まんと欲す。公奏して、閤門の掌る所の垂簾の儀制を燔きて以て其の謀を沮む。仁宗、始めて萬機を專らにす。左右、竒巧を以て自ら媚びんと欲す。後苑の珠玉の工、頗る盛んなり。公上言す、願わくは儉約を以て師と為さんと。上、其の言を納る。中丞孔道輔、嘗て人に謂いて曰く、今の御史は多く要人の風㫖を承望す。獨り龎公のみ天子の御史なるのみと。

現代語訳

明道年間、殿中侍御史となった。章献太后が崩じた。章恵太后が続いて朝に臨もうとした。公は奏上して、閤門が管掌している垂簾の儀式の規定を焼いて、その謀を挫いた。仁宗ははじめて万機を自ら執った。側近たちは奇抜な細工でみずから媚びようとした。後苑の珠玉の細工がたいそう盛んになった。公は上言した。「どうか倹約を師としてください」。帝はその言葉を容れた。中丞の孔道輔がかつて人に言った。「いまの御史は多くが有力者の顔色をうかがっている。ただ龐公だけが天子の御史だ」。

解説

簾を垂れて政を聴く儀式の**規定そのものを焼いた**条です。反対の上奏ではありません。手順書を無くしてしまった。前例が無ければ、やりようがない。そして親政が始まると、こんどは飾りを止めています。締めの評が良い。**いまの御史は多くが有力者の顔色をうかがっている。ただ龐公だけが天子の御史だ。**監察の職が誰を向いているか、という話です。

この章句が説くこと

閤門の掌る所の垂簾の儀制を燔きて以て其の謀を沮む願わくは倹約を以て師と為さん今の御史は多く要人の風旨を承望す独り龎公のみ天子の御史なるのみ監察前例独立

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