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宋名臣言行録 / 前集巻七・种世衡

又數日召入一官寺㕔事廣楹皆垂班竹箔緑衣小竪立其左右嵩意元昊宫室也少頃箔中有人出又以前問責之曰若速言死矣嵩對如前乃命曳出誅之嵩大號且言曰始將軍遣嵩宻遺野利王書戒不得妄泄今不幸空死不了將軍事吾負將軍吾負將軍箔中急使人追問之嵩具以對乃禠衲衣取書以進書入移刻始命嵩就館優待以禮

新字:又数日召入一官寺㕔事広楹皆垂班竹箔緑衣小竪立其左右嵩意元昊宫室也少頃箔中有人出又以前問責之曰若速言死矣嵩対如前乃命曳出誅之嵩大号且言曰始将軍遣嵩宻遺野利王書戒不得妄泄今不幸空死不了将軍事吾負将軍吾負将軍箔中急使人追問之嵩具以対乃禠衲衣取書以進書入移刻始命嵩就館優待以礼

書き下し

又た數日、召して一官寺に入る。㕔事廣楹、皆な班竹の箔を垂る。緑衣の小竪、其の左右に立つ。嵩、元昊の宫室ならんと意う。少頃して箔中に人有りて出づ。又た前の問を以て之を責めて曰く、若、速やかに言わずんば死せんと。嵩、對うること前の如し。乃ち曳き出して之を誅するを命ず。嵩大いに號し、且つ言いて曰く、始め將軍、嵩を遣わして宻かに野利王に書を遺らしむ。戒めて妄りに泄らすを得ざらしむ。今、不幸にして空しく死し、將軍の事を了せず。吾れ將軍に負く、吾れ將軍に負くと。箔中、急に人をして之を追い問わしむ。嵩、具さに以て對う。乃ち衲衣を禠ぎ、書を取りて以て進む。書入りて刻を移す。始めて嵩に館に就きて優待するに禮を以てするを命ず。

現代語訳

また数日して、召されて一つの役所へ入った。広間の柱にはみな斑竹の簾が垂れていた。緑の衣の小者が左右に立っていた。王嵩は、元昊の宮殿だろうと思った。しばらくして簾の中から人が出た。またさきほどの問いで責めて言った。「おまえがすぐに言わなければ死ぬぞ」。王嵩の答えは前と同じであった。そこで引き出して誅するよう命じた。王嵩は大声で泣き叫び、そのうえこう言った。「はじめ将軍は私を遣わして、ひそかに野利王に書状を渡させました。むやみに漏らしてはならないと戒められました。いま不幸にしてむなしく死んで、将軍の事を果たせません。私は将軍に背く、私は将軍に背く」。簾の中から急いで人をやって追いかけて問わせた。王嵩は詳しく答えた。そこで僧衣を脱ぎ、書状を取り出して差し出した。書状が入って、しばらくたった。はじめて王嵩を館に泊まらせ、礼をもって手厚くもてなすよう命じた。

解説

引き出されて殺される寸前に、**はじめて泣き叫んだ**条です。仕込みどおりでした。**死にかけるまでは漏らすな。もし漏らすなら、恩に背いて私の事を成せなかったと言え。**そのとおりに叫んでいます。**私は将軍に背く、私は将軍に背く。**自分の失敗を嘆く形で、書状の存在を告げた。簾の中から追いかけさせたのは、疑う側です。ここで信じさせる側の言葉ではなく、**信じたい側の耳が動きました。**

この章句が説くこと

若速やかに言わずんば死せん今不幸にして空しく死し将軍の事を了せず吾れ将軍に負く乃ち衲衣を禠ぎ書を取りて以て進む離間演技決死

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