宋名臣言行録 / 前集巻七・范仲淹
公言幕府辟客須可為已師者乃辟之雖朋友亦不可辟葢為我敬之為師則心懐尊奉每事取法於我有益耳
新字:公言幕府辟客須可為已師者乃辟之雖朋友亦不可辟葢為我敬之為師則心懐尊奉毎事取法於我有益耳
書き下し
公言う、幕府の客を辟くには、須らく已が師と為す可き者にして乃ち之を辟くべし。朋友と雖も亦た辟く可からず。葢し我、之を敬して師と為さば、則ち心に尊奉を懐き、事毎に法を我に取りて益有るのみ。
現代語訳
公は言った。「幕府に客を招くには、自分の師とすることのできる者であって、はじめてこれを招くべきだ。友であっても招いてはならない。私がその人を敬って師とすれば、心に尊び奉る思いを抱き、事あるごとに手本を自分に引き寄せて益がある」。
解説
部下を選ぶ基準を、「自分の師にできる人」に置いた条です。友でも駄目だ、と言い切っています。理由が自分の側にありました。敬って師とすれば、心に尊び奉る思いを抱き、事あるごとに手本を自分に引き寄せて益がある。部下の質の話ではなく、自分がどう学べるかの話にしている。使いやすい人を選ぶのと、正反対の基準です。
この章句が説くこと
幕府の客を辟くには須らく已が師と為す可き者にして乃ち之を辟くべし朋友と雖も亦た辟く可からず我之を敬して師と為さば則ち心に尊奉を懐き事毎に法を我に取りて益有るのみ採用基準師
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