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宋名臣言行録 / 前集巻七・范仲淹

嵗大旱蝗詔公奉使安撫江淮還以太平州民所食烏昧草進呈乞宣示六宫戚里用抑奢侈

新字:歳大旱蝗詔公奉使安撫江淮還以太平州民所食烏昧草進呈乞宣示六宫戚里用抑奢侈

書き下し

歳大いに旱蝗す。詔して公をして使いを奉じて江淮を安撫せしむ。還りて太平州の民の食う所の烏昧草を以て進呈し、六宫・戚里に宣示して以て奢侈を抑うるに用いんことを乞う。

現代語訳

ある年、ひどい旱魃と蝗の害があった。詔が下って公に江淮の安撫の使いを命じた。帰ってきて、太平州の民が食べている烏昧草を差し出し、後宮や外戚の家に示して、それで奢侈を抑えるのに用いるよう願い出た。

解説

三十六字の条です。飢饉の視察から帰ってきて、報告書ではなく**民が食べている草を持ち帰った。**そして後宮と外戚の家に見せてくれ、と願い出ています。数字でも文章でもなく、現物です。**それで奢侈を抑えるのに用いてほしい。**言葉で諫めるより、実物を一つ回すほうが効く場面がある。現場を都に運んだ、という一条です。

この章句が説くこと

太平州の民の食う所の烏昧草を以て進呈す六宫戚里に宣示す以て奢侈を抑うるに用いんことを乞う飢饉実物諫言

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