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宋名臣言行録 / 前集巻六・韓億

公奏置裏行四員以廣言路在樞府請薦武臣以備任使纂兵法以授諸將及廣南募土兵數事景祐中唃□囉與元昊交兵使来獻捷執政以夷狄相攻中國之福議加唃嘶囉節度使公曰二族俱藩臣當諭使解仇釋憾以安逺人且元昊嘗賜姓今夷狄攻之而反加恩賞恐徒激其怒以生邉患無益也上是其議乃厚賜其使而遣之

新字:公奏置裏行四員以広言路在枢府請薦武臣以備任使纂兵法以授諸将及広南募土兵数事景祐中唃□囉与元昊交兵使来献捷執政以夷狄相攻中国之福議加唃嘶囉節度使公曰二族倶藩臣当諭使解仇釈憾以安遠人且元昊嘗賜姓今夷狄攻之而反加恩賞恐徒激其怒以生邉患無益也上是其議乃厚賜其使而遣之

書き下し

公、奏して裏行四員を置きて以て言路を廣くす。樞府に在りて、武臣を薦めて以て任使に備え、兵法を纂して以て諸將に授け、及び廣南に土兵を募る數事を請う。景祐中、唃□囉と元昊と兵を交う。使い来たりて捷を獻ず。執政、夷狄相い攻むるは中國の福と以て、唃嘶囉に節度使を加えんことを議す。公曰く、二族は俱に藩臣なり。當に諭して仇を解き憾みを釋きて以て逺人を安んぜしむべし。且つ元昊は嘗て姓を賜わる。今、夷狄之を攻めて反って恩賞を加うれば、恐らくは徒らに其の怒りを激して以て邉患を生ぜん。益無きなりと。上、其の議を是とす。乃ち厚く其の使いに賜いて之を遣る。

現代語訳

公は奏上して裏行四名を置き、それによって言論の道を広くした。枢密院にあっては、武臣を推薦して任用に備え、兵法を編纂して諸将に授け、そして広南で土着の兵を募ることなど数件を求めた。景祐年間、唃厮囉と趙元昊とが兵を交えた。使者が来て戦勝を献じた。執政たちは、異民族どうしが攻め合うのは中国の福だとして、唃厮囉に節度使を加えることを議した。公は言った。「二つの族はどちらも藩臣です。諭して仇を解き恨みを晴らさせ、それで遠方の人を安んずるべきです。そのうえ元昊はかつて姓を賜っております。いま異民族がこれを攻めたからといって、かえって恩賞を加えれば、いたずらにその怒りを煽って国境の患いを生むことになりかねません。益はありません」。帝はその議をよしとした。そこで使者に厚く賜って帰らせた。

解説

敵どうしが争っているのを喜ぶ案を、退けた条です。執政たちの理屈は**「異民族どうしが攻め合うのは中国の福だ」**でした。公の返しは立場の確認から始まります。**二つの族はどちらも藩臣です。**片方に肩入れするのは、身内の喧嘩に加勢するのと同じだ、と。そして実害を挙げました。**いたずらにその怒りを煽って国境の患いを生む。**使者は厚く賜って帰されました。原文の□は四庫全書本の欠字です。

この章句が説くこと

夷狄相い攻むるは中国の福二族は倶に藩臣なり当に諭して仇を解き憾みを釈くべし恐らくは徒らに其の怒りを激して以て邉患を生ぜん中立加勢外交

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