宋名臣言行録 / 前集巻六・陳堯佐
吕申公累乞致仕仁宗問之曰卿果退當何人可代申公曰陛下欲用英俊經綸之才臣所不知必欲圖任老成鎮撫百度周知天下之良苦無如陳堯佐者上深然之遂大拜
新字:呂申公累乞致仕仁宗問之曰卿果退当何人可代申公曰陛下欲用英俊経綸之才臣所不知必欲図任老成鎮撫百度周知天下之良苦無如陳堯佐者上深然之遂大拝
書き下し
吕申公、累ねて致仕を乞う。仁宗之に問いて曰く、卿果たして退かば、當に何人か代わる可きと。申公曰く、陛下、英俊經綸の才を用いんと欲せば、臣の知らざる所なり。必ず老成に圖任し、百度を鎮撫して天下の良苦を周く知るを欲せば、陳堯佐に如くは無しと。上、深く之を然りとす。遂に大拜す。
現代語訳
呂夷簡がたびたび隠退を願い出た。仁宗は尋ねた。「卿がはたして退くなら、誰が代わりになれるか」。呂夷簡は言った。「陛下が英俊で世を経綸する才をお用いになりたいのであれば、それは臣の知るところではありません。どうしても老成した者に任せ、あらゆる制度を鎮め治めて、天下の良し悪しと苦しみを広く知る者をお望みなら、陳堯佐に及ぶ者はありません」。帝は深くそのとおりだとした。そこで宰相に任じた。
解説
後任を問われて、条件を分けて答えた条です。**才気で世を切り開く人をお望みなら、それは私の知るところではありません。**知らない、と正直に言い切っている。そのうえで自分が保証できる範囲だけを示しました。**老成した者に任せ、あらゆる制度を鎮め治めて、天下の良し悪しと苦しみを広く知る者をお望みなら。**どんな人が欲しいのかを先に確認してから、名前を出しています。
この章句が説くこと
陛下英俊経綸の才を用いんと欲せば臣の知らざる所なり必ず老成に図任し百度を鎮撫して天下の良苦を周く知るを欲せば陳堯佐に如くは無し推薦条件限定
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