宋名臣言行録 / 前集巻六・陳堯佐
通判潮州有鱷魚食人不可近公命捕得鳴鼓于市以文告而戮之鱷患屏息
書き下し
潮州に通判たり。鱷魚の人を食らいて近づく可からざる有り。公、命じて捕え得しめ、鼓を市に鳴らし、文を以て告げて之を戮す。鱷患屏息す。
現代語訳
潮州の通判となった。鰐が人を食って近寄れなくなっていた。公は命じて捕らえさせ、市場で太鼓を鳴らし、文を作って告げてこれを処刑した。鰐の害は息をひそめた。
解説
鰐を捕らえて、市場で処刑した条です。ただ殺したのではありません。**太鼓を鳴らし、文を作って告げてから処刑した。**人を裁くときとまったく同じ形式です。唐の韓愈が潮州で鰐に文を送った故事を踏まえていますが、こちらは捕らえて実際に処刑しています。害を除くことと、除いたと人に分からせることを、同じ一つの手続きでやっている。
この章句が説くこと
鱷魚の人を食らいて近づく可からざる有り鼓を市に鳴らし文を以て告げて之を戮す鱷患屏息す公示害獣儀式
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