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宋名臣言行録 / 前集巻六・吕夷簡

玉清宫災太后泣曰先帝尊道奉天並建宮宇今忽焦灼何以稱遺意哉公知后㫖且復營建因推洪範以明災異之所致請罷不復建

新字:玉清宮災太后泣曰先帝尊道奉天並建宮宇今忽焦灼何以称遺意哉公知后旨且復営建因推洪範以明災異之所致請罷不復建

書き下し

玉清宫災あり。太后泣きて曰く、先帝、道を尊び天を奉じ、並びに宮宇を建つ。今、忽ち焦灼す。何を以て遺意に稱わんやと。公、后の㫖の且つ復た營建せんとするを知る。因りて洪範を推して以て災異の致す所を明らかにし、罷めて復た建てざらんことを請う。

現代語訳

玉清宮が火事になった。太后は泣いて言った。「先帝は道を尊び天を奉じて、あわせて宮を建てられた。いま突然焼けてしまった。どうして遺志にかなうことができようか」。公は太后の意向が、また建て直そうとしていることを知った。そこで『洪範』を引いて災異の起こる理由を明らかにし、やめて建て直さないよう求めた。

解説

前に王曙が同じ宮の火事で「建てるべきでないものが建っていたから焼けた」と上奏した、その続きの場面です。今度は太后が泣いて、先帝の遺志を持ち出しました。公は太后の意向が、また建て直そうとしていることを知った。言葉を待たずに先回りしています。そして『洪範』を引いて、災異は何から起こるのかを説いた。情に対して、経書の理屈で応じた条です。

この章句が説くこと

先帝道を尊び天を奉じ並びに宮宇を建つ公后の旨の且つ復た営建せんとするを知る洪範を推して以て災異の致す所を明らかにし罷めて復た建てざらんことを請う火事遺志先読み

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