師導古典を学びたいすべての人に

宋名臣言行録 / 前集巻六・吕夷簡

祥符末王沂公知制誥朝望日重一日至中書見王文正公公問君識一吕夷簡否沂公曰不識也文正曰此人異日與舍人對秉鈞軸沂公曰何以知之曰吾亦不識但以其奏請得之沂公曰奏請何事曰如不税農器等數事卒與沂公並相

新字:祥符末王沂公知制誥朝望日重一日至中書見王文正公公問君識一呂夷簡否沂公曰不識也文正曰此人異日与舎人対秉鈞軸沂公曰何以知之曰吾亦不識但以其奏請得之沂公曰奏請何事曰如不税農器等数事卒与沂公並相

書き下し

祥符の末、王沂公、知制誥たり。朝望日に重し。一日、中書に至りて王文正公に見ゆ。公問う、君、一の吕夷簡を識るや否やと。沂公曰く、識らざるなりと。文正曰く、此の人、異日、舍人と對して鈞軸を秉らんと。沂公曰く、何を以て之を知るやと。曰く、吾も亦た識らず。但だ其の奏請を以て之を得たりと。沂公曰く、奏請は何事ぞと。曰く、農器に税せざる等の數事の如しと。卒に沂公と並び相たり。

現代語訳

祥符の末、王曽が知制誥であった。朝廷での期待が日ごとに重くなっていた。ある日、中書省へ行って王旦に会った。王旦は尋ねた。「君は呂夷簡という者を知っているか」。王曽は「存じません」と答えた。王旦は言った。「この人はいつか、舎人どのと並んで政の柄を執るだろう」。王曽は「どうしてそれが分かるのですか」と言った。「私も知らない。ただその上奏だけでそう思ったのだ」。王曽は「上奏とは何のことですか」と言った。「農具に課税しないようにという、いくつかの件だ」。けっきょく王曽と並んで宰相となった。

解説

会ったこともない人を、上奏文だけで見抜いた条です。**私も知らない。ただその上奏だけでそう思ったのだ。**そして根拠が前の条でした。農具に課税しないように、という数件。役所の書類の一つから、その人が何を本と考えているかが読めた、ということです。人物評の材料が、面会でも評判でもなく、提出物だったところが要になっています。

この章句が説くこと

此の人異日舎人と対して鈞軸を秉らん吾も亦た識らず但だ其の奏請を以て之を得たり農器に税せざる等の数事の如し人物眼書類見抜き

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる