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宋名臣言行録 / 前集巻五・蔡齊

真宗新棄天下天子諒隂丁謂専權欲邀致公許以知制誥公拒不往已而冦莱公王文康公皆以不附黜公歸歎曰吾受先帝之知至此豈宜為權臣所脅得罪非吾懼也

新字:真宗新棄天下天子諒陰丁謂専権欲邀致公許以知制誥公拒不往已而寇莱公王文康公皆以不附黜公帰嘆曰吾受先帝之知至此豈宜為権臣所脅得罪非吾懼也

書き下し

真宗新たに天下を棄つ。天子諒隂す。丁謂、權を専らにす。公を邀致せんと欲し、許すに知制誥を以てす。公拒みて往かず。已にして冦萊公・王文康公、皆な附かざるを以て黜せらる。公歸りて歎じて曰く、吾れ先帝の知を受けて此に至る。豈に宜しく權臣の脅す所と為るべけんや。罪を得るは吾が懼るるに非ざるなりと。

現代語訳

真宗が世を去ったばかりであった。天子は喪に服していた。丁謂が権をほしいままにしていた。公を招き寄せようとして、知制誥の職を約束した。公は拒んで行かなかった。ほどなく寇準・王曙が、どちらも従わなかったことで退けられた。公は帰って嘆じて言った。「私は先帝の知遇を受けてここまで来た。どうして権臣に脅されてよいものか。罪を得ることは、私の恐れるところではない」。

解説

好待遇での勧誘を、拒んだ条です。**知制誥の職を約束された。**詔勅を書く要職です。断った理由が二つ並んでいます。**私は先帝の知遇を受けてここまで来た。どうして権臣に脅されてよいものか。**恩がどこから来たかをはっきりさせている。そして締めの一行。罪を得ることは、私の恐れるところではない、と。寇準と王曙が現に退けられた直後の言葉です。

この章句が説くこと

吾れ先帝の知を受けて此に至る豈に宜しく権臣の脅す所と為るべけんや罪を得るは吾が懼るるに非ざるなり勧誘拒絶

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