宋名臣言行録 / 前集巻五・蔡齊
祥符八年真宗采賈誼置器之説試禮部所奏士讀至公賦有安天下意歎曰此宰相器也凡貢士當賜第者考定必召其髙第數人並見又參擇其材質可者然後賜第一及公召見衣冠偉然進對有法天子以為無能過者亟以第一賜之
新字:祥符八年真宗采賈誼置器之説試礼部所奏士読至公賦有安天下意嘆曰此宰相器也凡貢士当賜第者考定必召其高第数人並見又参択其材質可者然後賜第一及公召見衣冠偉然進対有法天子以為無能過者亟以第一賜之
書き下し
祥符八年、真宗、賈誼の置器の説を采りて禮部の奏する所の士を試む。讀みて公の賦に安天下の意有るに至り、歎じて曰く、此れ宰相の器なりと。凡そ貢士の當に第を賜うべき者は、考定して必ず其の髙第數人を召して並び見え、又た其の材質の可なる者を參擇し、然る後に第を賜う。一に公を召見するに及び、衣冠偉然として、進對に法有り。天子、以て能く過ぐる者無しと為す。亟かに第一を以て之を賜う。
現代語訳
祥符八年、真宗は賈誼の「器を置く」という説を採って、礼部が推薦した士を試験した。読み進めて公の賦に天下を安んずる意があるところまで来て、感嘆して言った。「これは宰相の器だ」。およそ及第させるべき受験者は、審査して必ずその上位の数人を召して並べて会い、そのうえで才質のふさわしい者を選び比べ、それから及第させた。第一に公を召し出して会うと、衣冠は堂々として、受け答えにも作法があった。天子は、これに勝る者はいないとした。すぐに第一位を与えた。
解説
答案だけで決めていない条です。上位数人を召して並べて会い、才質のふさわしい者を選び比べてから及第させる。文字と本人の両方を見ています。蔡斉の場合は賦に「天下を安んずる意」があった。それで「宰相の器だ」と言い、会ってみると衣冠が堂々として受け答えに作法があった。前に読んだ畢士安の条で帝が「文のほうは知っている、行いは誰が優れているか」と尋ねたのと、同じ考え方です。
この章句が説くこと
読みて公の賦に安天下の意有るに至り嘆じて曰く此れ宰相の器なり必ず其の高第数人を召して並び見え又た其の材質の可なる者を参択す衣冠偉然として進対に法有り選考器量面接
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