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宋名臣言行録 / 前集巻五・薛奎

契丹使蕭從順来朝時莊憲明肅太后垂簾聴政從順謂南使至契丹者皆見太后遂亦請見朝議患之未有以決公獨以理折之從順乃止

新字:契丹使蕭従順来朝時荘憲明粛太后垂簾聴政従順謂南使至契丹者皆見太后遂亦請見朝議患之未有以決公独以理折之従順乃止

書き下し

契丹の使い蕭從順来朝す。時に莊憲明肅太后、簾を垂れて政を聴く。從順、南使の契丹に至る者は皆な太后に見ゆと謂い、遂に亦た見えんことを請う。朝議之を患う。未だ以て決する有らず。公獨り理を以て之を折る。從順乃ち止む。

現代語訳

契丹の使者、蕭従順が来朝した。当時、荘憲明粛太后が簾を垂れて政を聴いていた。従順は、宋の使者で契丹に行く者はみな太后に拝謁していると言って、それで自分も拝謁したいと願い出た。朝議はそれに困った。決めることができなかった。公だけが道理によってそれを退けた。従順はそこでやめた。

解説

相手が持ち出したのは「そちらの使者はうちの太后に会っている」という互恵の理屈でした。断れば非礼、通せば太后が外国の使節に姿を見せることになる。朝議は困って決められなかった。そこを一人だけ道理で退けています。どう言ったかは書かれていません。ただ「独り理を以て之を折る」とだけ。前例と互恵を並べられたときに、それより上の筋があるかどうか、という条です。

この章句が説くこと

南使の契丹に至る者は皆な太后に見ゆ朝議之を患う未だ以て決する有らず公独り理を以て之を折る従順乃ち止む外交道理前例

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