宋名臣言行録 / 前集巻五・薛奎
公在開封以嚴為治肅清京師京師之民相戒曰是不可犯也及居蜀則以惠愛稱蜀人喜亂而易摇公鎮以無事又能破姦發伏無一不中蜀人愛且畏之以比張詠而不苛
新字:公在開封以厳為治粛清京師京師之民相戒曰是不可犯也及居蜀則以恵愛称蜀人喜乱而易摇公鎮以無事又能破姦発伏無一不中蜀人愛且畏之以比張詠而不苛
書き下し
公、開封に在り、嚴を以て治を為し、京師を肅清す。京師の民、相い戒めて曰く、是れ犯す可からざるなりと。蜀に居るに及びては、則ち惠愛を以て稱せらる。蜀人は亂を喜びて摇れ易し。公、鎮するに無事を以てす。又た能く姦を破り伏を發き、一として中たらざる無し。蜀人、之を愛し且つ畏る。以て張詠に比す。而して苛ならず。
現代語訳
公は開封にいて、厳しさによって政を執り、都を粛清した。都の民は互いに戒め合った。「この人には手を出せない」。蜀にいるようになってからは、恵み深く慈しむことで称えられた。蜀の人は乱を好み、揺れやすかった。公は何事も起こさずに鎮めた。そのうえ悪事を暴き隠れたものを掘り起こして、一つとして外れがなかった。蜀の人はこれを愛し、かつ畏れた。人々は張詠になぞらえた。ただし苛酷ではなかった。
解説
同じ人が、場所によってやり方を変えた条です。**都では厳しさで、蜀では恵み深さで。**そして蜀では「何事も起こさずに鎮めた」うえで、悪事の摘発は外さなかった。この組み合わせが効きます。愛されるだけでも、畏れられるだけでもない。評が締めています。**張詠になぞらえた。ただし苛酷ではなかった。**前に読んだ張詠の行き過ぎた条を思うと、この一句は明らかに区別のために置かれています。
この章句が説くこと
開封に在り厳を以て治を為し京師を粛清す蜀に居るに及びては則ち恵愛を以て称せらる以て張詠に比す而して苛ならず寛厳使い分け土地
関連する章句
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