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宋名臣言行録 / 前集巻五・王曽

公與孫冲同榜冲子京一日往辭公相留云喫食了去飭子弟云已留孫京喫食安排饅頭饅頭時為盛饌也食後合中送數軸簡紙開看皆是他人書簡後截下紙其儉徳如此

新字:公与孫冲同榜冲子京一日往辞公相留云喫食了去飭子弟云已留孫京喫食安排饅頭饅頭時為盛饌也食後合中送数軸簡紙開看皆是他人書簡後截下紙其倹徳如此

書き下し

公と孫冲と榜を同じくす。冲の子京、一日、往きて公に辭す。相い留めて云う、食を喫し了りて去れと。子弟を飭めて云う、已に孫京を留めて食を喫せしむ。饅頭を安排せよと。饅頭は時に盛饌と為すなり。食後、合中より數軸の簡紙を送る。開き看れば、皆な是れ他人の書簡の後に截り下ろせる紙なり。其の儉徳、此くの如し。

現代語訳

公と孫冲は同じ年の合格者であった。孫冲の子の孫京が、ある日、公のもとへ暇乞いに行った。公は引き留めて言った。「食事をしてから行きなさい」。子弟に言いつけた。「孫京を留めて食事をさせることにした。饅頭を用意しなさい」。饅頭は当時、上等の御馳走であった。食後、箱から数巻の書き付け用の紙を贈った。開いて見ると、みな他人の手紙の余白を切り取ったものであった。その倹しい徳は、このとおりであった。

解説

客をもてなした日の、二つの品が並んでいる条です。**食事には饅頭——当時の上等の御馳走。**惜しんでいません。ところが餞別に贈った紙は、**みな他人の手紙の余白を切り取ったもの**でした。人に出すものと、自分が使うものが分かれています。倹約とは何を削らないかの話だ、ということが、この二品の対比でそのまま分かります。

この章句が説くこと

已に孫京を留めて食を喫せしむ饅頭を安排せよ皆な是れ他人の書簡の後に截り下ろせる紙なり其の倹徳此くの如し倹約もてなし使い分け

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