宋名臣言行録 / 前集巻四・冦凖
張乖崖常稱使公治蜀未必如詠至澶淵一擲詠亦不敢為也
新字:張乖崖常称使公治蜀未必如詠至澶淵一擲詠亦不敢為也
書き下し
張乖崖常に稱す、公をして蜀を治めしめば未だ必ずしも詠の如くならず。澶淵に至りての一擲は、詠も亦た敢えて為さざるなりと。
現代語訳
張詠はいつも言っていた。「寇準に蜀を治めさせても、必ずしも私のようにはいくまい。だが澶淵でのあの一擲は、私にもとてもできることではない」。
解説
二十四字で、互いの持ち場を分けた評です。蜀を治めさせても私のようにはいくまい、だが澶淵のあの一擲は私にもできない。張詠は前の条で「学問が足りない」と言った同じ人です。欠けているところを指摘したうえで、自分に無いものは無いと認めている。褒めるか貶すかの二択にしていません。この「一擲」という言葉が、後に讒言で「孤注」と言い換えられることになります。
この章句が説くこと
公をして蜀を治めしめば未だ必ずしも詠の如くならず澶淵に至りての一擲は詠も亦た敢えて為さざるなり評価持ち場公平力量
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