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宋名臣言行録 / 前集巻四・冦凖

太宗幸魏時公年十六以父陷蕃上書行在辭色激昻舉止無畏上壯之命有司記姓名後二年進士及第寖以貴顯

新字:太宗幸魏時公年十六以父陥蕃上書行在辞色激昻舉止無畏上壮之命有司記姓名後二年進士及第寖以貴顕

書き下し

太宗魏に幸するの時、公年十六。父の蕃に陷るを以て行在に上書す。辭色激昻、舉止畏るる無し。上之を壯とし、有司に命じて姓名を記さしむ。後二年、進士に及第し、寖く以て貴顯たり。

現代語訳

太宗が魏に行幸したとき、公は十六歳であった。父が異民族の地に陥っていることについて、行在所に上書した。言葉つきも顔つきも高ぶり、立ち居振る舞いに恐れがなかった。帝はそれを見事だとして、担当の役人に姓名を記録させた。二年後、進士に及第し、しだいに世に出て高い位に至った。

解説

寇準(九六一〜一〇二三)の最初の一条です。十六歳で、行幸中の皇帝に直接上書しました。**言葉つきも顔つきも高ぶり、立ち居振る舞いに恐れがなかった。**帝は姓名を記録させています。この後の条は、皇帝の衣を引いて坐らせる、旱魃の原因を刑罰の偏りだと言い切る、と続きます。十六歳のこの一行が、そのまま生涯の型になっていました。

この章句が説くこと

辞色激昻舉止畏るる無し上之を壮とし有司に命じて姓名を記さしむ公年十六父の蕃に陥るを以て行在に上書す直言若年胆力

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