宋名臣言行録 / 前集巻三・馬知節
知延州至郡羌以兵覷邉㑹上元開門張燈視以無為而羗卒不能為冦
新字:知延州至郡羌以兵覷邉会上元開門張灯視以無為而羗卒不能為寇
書き下し
延州を知る。郡に至れば羌、兵を以て邉を覷う。上元に㑹し、門を開き燈を張り、視すに無為を以てす。而して羗卒に冦を為す能わず。
現代語訳
延州の長官となった。着任すると、羌が兵を集めて国境をうかがっていた。ちょうど上元の節句に当たり、門を開いて灯りを掲げ、何事も無いさまを見せた。そして羌は、ついに侵略を仕掛けられなかった。
解説
前の条と逆の手を打った条です。国境を敵にうかがわれているとき、備えを固めるのではなく、**門を開いて灯りを掲げ、何事も無いさまを見せました。**上元の節句という口実がちょうどありました。相手が測っているのは守りの厚さではなく、こちらの動揺です。それが見えないと、仕掛ける根拠が消える。同じ人が、状況によって正反対の手を選んでいます。
この章句が説くこと
上元に会し門を開き灯を張り視すに無為を以てす羌兵を以て邉を覷う羗卒に寇を為す能わず示威動揺機転
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