宋名臣言行録 / 前集巻三・張詠
公令崇陽民以茶為業公曰茶利厚官將□之不若早自異也命拔茶而植桑民以為苦其後搉茶他縣皆失業而崇陽之桑皆已成為絹而比者嵗百萬匹民富至今
新字:公令崇陽民以茶為業公曰茶利厚官将□之不若早自異也命抜茶而植桑民以為苦其後搉茶他県皆失業而崇陽之桑皆已成為絹而比者歳百万匹民富至今
書き下し
公、崇陽に令たり。民、茶を以て業と為す。公曰く、茶の利は厚し。官將に之を□せんとす。早く自ら異にするに若かずと。命じて茶を拔きて桑を植えしむ。民以て苦と為す。其の後、搉茶あり。他縣皆な業を失うも、崇陽の桑は皆な已に成る。絹を為ること、比者歳に百萬匹。民の富は今に至る。
現代語訳
公が崇陽の県令であった。民は茶を生業としていた。公は言った。「茶の利は厚い。官がこれを□にしようとしている。早く自分から別のものに変えるに越したことはない」。そこで命じて茶を抜かせ、桑を植えさせた。民はそれを苦しいこととした。その後、茶の専売が始まった。他の県はみな生業を失ったが、崇陽の桑はすでに育っていた。絹を織ること、近ごろは年に百万匹。民の富は今に至っている。
解説
民の反発を押し切って、儲かっている作物を抜かせた条です。理由は一行でした。茶の利は厚い、官がこれを取り上げようとしている、早く自分から別のものに変えるに越したことはない。先に来る制度変更を読んで、その前に手を打っています。数年後に専売が始まり、他の県は生業を失いました。崇陽だけは桑が育っていた。原文の□は四庫全書本の欠字で、専売にする、という意味の字が入ります。
この章句が説くこと
茶の利は厚し官将に之を取らんとす早く自ら異にするに若かず命じて茶を抜きて桑を植えしむ民以て苦と為す他県皆な業を失うも崇陽の桑は皆な已に成る先読み転換制度
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