宋名臣言行録 / 前集巻三・陳恕
張忠定閲邸報忽再言可惜許門人李畋請問之曰參政陳恕亡也斯人難得唯公唯正為國家歛怨于身斯人難得退為詩哭之
新字:張忠定閲邸報忽再言可惜許門人李畋請問之曰参政陳恕亡也斯人難得唯公唯正為国家歛怨于身斯人難得退為詩哭之
書き下し
張忠定、邸報を閲す。忽ち再び惜しむ可しと言う。門人李畋、之を請問す。曰く、參政陳恕亡ぶ。斯の人得難し。唯だ公、唯だ正、國家の為に怨みを身に歛む。斯の人得難しと。退きて詩を為りて之を哭す。
現代語訳
張詠が官報を読んでいた。突然に二度「惜しいことだ」と言った。門人の李畋がそのわけを尋ねた。「参知政事の陳恕が亡くなった。この人は得がたい。ただ公であり、ただ正しく、国家のために怨みを自分の身に集めた。この人は得がたい」。退いてから詩を作ってこれを哭した。
解説
官報を読んでいて、二度「惜しい」と口に出した条です。理由が三つ並びます。ただ公であり、ただ正しく、そして——**国家のために怨みを自分の身に集めた。**財政を預かる職は、取る側として恨まれます。それを引き受けたことが得がたさの中身でした。人を惜しむ言葉として、功績でも人柄でもなく「怨みを引き受けた」を挙げているところが、この条を強くしています。
この章句が説くこと
唯だ公唯だ正国家の為に怨みを身に歛む斯の人得難し退きて詩を為りて之を哭す評価恨み財政
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