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宋名臣言行録 / 前集巻三・陳恕

公素不喜釋氏嘗請廢譯經院辭甚激切真宗曰三教之興其来已乆前代毁之者多矣但存而不論可也

新字:公素不喜釈氏嘗請廃訳経院辞甚激切真宗曰三教之興其来已乆前代毁之者多矣但存而不論可也

書き下し

公素より釋氏を喜ばず。嘗て譯經院を廢せんことを請う。辭甚だ激切なり。真宗曰く、三教の興る、其の来ること已に乆し。前代之を毁つ者多し。但だ存して論ぜざるも可なりと。

現代語訳

公は平素から仏教を好まなかった。かつて訳経院を廃止するよう願い出た。言葉はたいそう激しく切迫していた。真宗は言った。「三つの教えが興ってから、その来歴はもう長い。前代にもこれを壊した者は多かった。ただ残しておいて論じないというのでもよいではないか」。

解説

廃止を強く求めた臣下を、帝が受け流した条です。答え方が上手い。**三つの教えが興ってから来歴は長い、前代にも壊した者は多かった、ただ残しておいて論じないというのでもよい。**是非を決めていません。歴史の長さを一つ置いて、決着させないことを選んでいます。激しく迫る側と、決めない側。どちらが正しいかを、この書もやはり書いていません。

この章句が説くこと

三教の興る其の来ること已に乆し前代之を毁つ者多し但だ存して論ぜざるも可なり宗教決着保留

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