宋名臣言行録 / 前集巻二・呂端
真宗既即位垂簾引見羣臣端于殿下平立不拜請巻簾升殿審視然後降階率羣臣拜呼萬嵗
新字:真宗既即位垂簾引見羣臣端于殿下平立不拝請巻簾升殿審視然後降階率羣臣拝呼万歳
書き下し
真宗既に即位す。簾を垂れて羣臣を引見す。端、殿下に于いて平立して拜せず。簾を巻きて殿に升り審らかに視んことを請う。然る後に階を降り、羣臣を率いて拜し萬歳を呼ぶ。
現代語訳
真宗が即位した。簾を垂らして群臣を引見した。呂端は殿の下に平然と立ったまま拝礼しなかった。簾を巻き上げて殿に上り、はっきりと確かめさせてほしいと願い出た。そのうえで階を降り、群臣を率いて拝礼し、万歳を唱えた。
解説
前の条の続きです。即位の場で簾が垂れているのを見て、呂端は拝礼せず、簾を巻き上げて自分の目で確かめてから、はじめて拝礼しました。すり替えを警戒したのです。群臣の居並ぶ前で一人だけ拝まないのは、それ自体が危うい振る舞いです。それでも確認を先にした。前の二条で見せた動きが、この三十七字で完結します。誰が座っているかを確かめない礼には意味がない、と。
この章句が説くこと
端殿下に于いて平立して拝せず簾を巻きて殿に升り審らかに視んことを請う然る後に階を降り羣臣を率いて拝す確認儀礼慎重
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