甲陽軍鑑 / 品第四十二
又作法に二ツ·一ツに序·二ツに破·三ツに急口傳有、是となへ失ひたる時のためしるす○侍大將·足輕大將詞のさいはい二ツの事○一ツに馬上にて敵·味方の批判よければ是にて味方いさむ也、〇二ツに見切なり、
新字:又作法に二ツ·一ツに序·二ツに破·三ツに急口伝有、是となへ失ひたる時のためしるす○侍大将·足軽大将詞のさいはい二ツの事○一ツに馬上にて敵·味方の批判よければ是にて味方いさむ也、〇二ツに見切なり、
書き下し
又作法に二ツ·一ツに序·二ツに破·三ツに急口伝有、是となへ失ひたる時のためしるす○侍大将·足軽大将詞のさいはい二ツの事○一ツに馬上にて敵·味方の批判よければ是にて味方いさむ也、〇二ツに見切なり、
現代語訳
また作法に二つ、一つに序、二つに破、三つに急。口伝あり。これは唱えを失った時のためにしるす。侍大将・足軽大将の詞の采配、二つの事。一つに、馬上にて敵味方の批判がよければ、これで味方が勇むのである。二つに、見切りである。
解説
手で振る采配のほかに、詞の采配があるという。ひとつは馬上での批判、つまり敵と味方の状況をその場で言い当てること。もうひとつは見切り。この二つの言葉だけで味方は勇み、進退が決まる。指揮を道具ではなく言葉の側から書いている。指揮を、道具ではなく言葉の側から書いている。批判と見切りという二つの言葉だけで、味方は勇み、進退が決まるということである。
この章句が説くこと
詞采配批判見切り指揮士気
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