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甲陽軍鑑 / 品第四十

あさり申さるゝは、それを考へ、小幡上總殿など上杉則政公へ余り奉公だてなされず候は一段道理にてまします、と淺利が云ふて各座敷立なり、

新字:あさり申さるゝは、それを考へ、小幡上総殿など上杉則政公へ余り奉公だてなされず候は一段道理にてまします、と浅利が云ふて各座敷立なり、

書き下し

あさり申さるゝは、それを考へ、小幡上総殿など上杉則政公へ余り奉公だてなされず候は一段道理にてまします、と浅利が云ふて各座敷立なり、

現代語訳

浅利が申されるには、それを考え、小幡上総殿など、上杉則政公へあまり奉公だてをなされず候うのは、一段の道理にてまします、と浅利が言って、方々は座敷を立つのである。

解説

座にいる小幡は、もと上杉の家中である。その人がかつて主に深く尽くさなかったのは道理だったと、いま座で認められる。家中の批評が、そこにいる一人の過去の身の処し方に落ちて、それを是として話が終わる。家中の批評が、そこにいる一人の過去の身の処し方に落ちて、それを是として話が終わる。もと上杉の家中であった者が、その場にいる。

この章句が説くこと

小幡浅利奉公見切り道理上杉

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