甲陽軍鑑 / 品第四十
惣別ぼくでんは一ツの太刀·一ツの位·一太刀と申て太刀一ツを三段にわけて極位といたす、黑白を知りたる兵法つかひ故、其道の名人と名をよばれたるよし小幡上總のむこの武田典廐信政公にかたりおしへ申さるこなり、
新字:惣別ぼくでんは一ツの太刀·一ツの位·一太刀と申て太刀一ツを三段にわけて極位といたす、黒白を知りたる兵法つかひ故、其道の名人と名をよばれたるよし小幡上総のむこの武田典厩信政公にかたりおしへ申さるこなり、
書き下し
惣別ぼくでんは一ツの太刀·一ツの位·一太刀と申て太刀一ツを三段にわけて極位といたす、黒白を知りたる兵法つかひ故、其道の名人と名をよばれたるよし小幡上総のむこの武田典厩信政公にかたりおしへ申さるこなり、
現代語訳
総別、卜伝は一つの太刀・一つの位・一太刀と申して、太刀一つを三段に分けて極位といたす。黒白を知りたる兵法つかいであるゆえに、その道の名人と名を呼ばれたる由を、小幡上総の婿の武田典厩信政公に語り教え申されるのである。
解説
卜伝は太刀一つを三段に分けて極めの位とした。一つのものを分けて見せるところに、黒白を知る者の目があるという。技の奇特では劣ると言われた人が名人と呼ばれる理由が、ここで示されている。技の奇特では劣ると言われた人が名人と呼ばれる理由が、ここで示されている。一つのものを分けて見せるところに、黒白を知る目がある。
この章句が説くこと
卜伝太刀三段極位名人黒白
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