甲陽軍鑑 / 品第四十
第三つか原ほくでんは左樣にきどくなけれ共、兵法修行仕るに大鷹みもとすへさせ、のりがへ三疋ひかせ、上下八十人ばかりめしつれありき、兵法修行いたし諸侍大小共に貴むやうに仕なす、ぼくでんなど是は兵法の名人にて御座候、
新字:第三つか原ほくでんは左様にきどくなけれ共、兵法修行仕るに大鷹みもとすへさせ、のりがへ三疋ひかせ、上下八十人ばかりめしつれありき、兵法修行いたし諸侍大小共に貴むやうに仕なす、ぼくでんなど是は兵法の名人にて御座候、
書き下し
第三つか原ほくでんは左様にきどくなけれ共、兵法修行仕るに大鷹みもとすへさせ、のりがへ三疋ひかせ、上下八十人ばかりめしつれありき、兵法修行いたし諸侍大小共に貴むやうに仕なす、ぼくでんなど是は兵法の名人にて御座候、
現代語訳
第三に、塚原卜伝はさように奇特はないけれども、兵法修行をいたすに、大鷹を三居据えさせ、乗り替えを三疋引かせ、上下八十人ばかりを召し連れ歩き、兵法修行いたして、諸侍が大小ともに貴ぶように仕なす。卜伝など、これは兵法の名人にて御座候。
解説
技の奇特では前原に劣るのに、卜伝は名人と呼ばれる。大鷹を据え、替え馬を引かせ、八十人を連れて回り、誰もが敬うように自分を仕立てたからである。腕そのものとは別に、どう見せるかまで含めて名人と呼んでいる。腕そのものとは別に、どう見せるかまで含めて名人と呼んでいる。大鷹と替え馬と八十人を連れて回り、敬われるように自分を仕立てた。
この章句が説くこと
卜伝名人上手仕立て修行兵法
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