甲陽軍鑑 / 品第四十
二番にだて者と云ふも武道の役にたつ人にて候、それをたとへば一條右衛門太夫殿馬鞍·武具·諸道具是程陣しげきに、いつもあたらしうして、しかも諸國の牢人によき者をあつめざこめきわたらるゝ、此やうなる人だて者なり、
新字:二番にだて者と云ふも武道の役にたつ人にて候、それをたとへば一条右衛門太夫殿馬鞍·武具·諸道具是程陣しげきに、いつもあたらしうして、しかも諸国の牢人によき者をあつめざこめきわたらるゝ、此やうなる人だて者なり、
書き下し
二番にだて者と云ふも武道の役にたつ人にて候、それをたとへば一条右衛門太夫殿馬鞍·武具·諸道具是程陣しげきに、いつもあたらしうして、しかも諸国の牢人によき者をあつめざこめきわたらるゝ、此やうなる人だて者なり、
現代語訳
二番にだて者というのも、武道の役に立つ人でございます。それをたとえれば、一条右衛門大夫殿は馬鞍・武具・諸道具が、これほど陣の繁いのにいつも新しくて、しかも諸国の牢人からよい者を集めてざこめき渡られる。このような人がだて者である。
解説
だて者も役に立つ類型として立てられる。陣続きなのに道具が常に新しく、牢人からよい者を集めて賑やかにしている。見栄えを整えることと人を集めることが同じ性質から出ていて、それが役に立つと認められている。見栄えを整えることと人を集めることが、同じ性質から出ているという見方である。派手に見えても、実際に人が集まるならそれは働きだとされる。
この章句が説くこと
だて者若類型道具牢人人集め
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