師導古典を学びたいすべての人に

甲陽軍鑑 / 品第四十

今明年の間に右の家康と一戰なうてかなふまじ、さあるに付ては信長も後をかんがへ、今こそ當家と緣邊の無事なり共、家康へ信長加勢あらば兩家を相手になされ、信玄公合戰をとげられ、都までほまれのためなれば、是には猶以て軍法のいる所なりと穴山殿に馬塲美濃守申きかす也穴山伊豆守殿馬塲美濃守に又とはるゝ、

新字:今明年の間に右の家康と一戦なうてかなふまじ、さあるに付ては信長も後をかんがへ、今こそ当家と縁辺の無事なり共、家康へ信長加勢あらば両家を相手になされ、信玄公合戦をとげられ、都までほまれのためなれば、是には猶以て軍法のいる所なりと穴山殿に馬塲美濃守申きかす也穴山伊豆守殿馬塲美濃守に又とはるゝ、

書き下し

今明年の間に右の家康と一戦なうてかなふまじ、さあるに付ては信長も後をかんがへ、今こそ当家と縁辺の無事なり共、家康へ信長加勢あらば両家を相手になされ、信玄公合戦をとげられ、都までほまれのためなれば、是には猶以て軍法のいる所なりと穴山殿に馬塲美濃守申きかす也穴山伊豆守殿馬塲美濃守に又とはるゝ、

現代語訳

今明年のあいだに、右の家康と一戦せずには済むまい。そうであるにつけては、信長も後を考え、今こそ当家と縁組の無事であっても、家康へ信長の加勢があるならば両家を相手になされ、信玄公が合戦を遂げられ、都までの誉れのためであるから、これにはなおもって軍法の要る所であると、穴山殿に馬場美濃守が申し聞かせるのである。穴山伊豆守殿が馬場美濃守にまた問われる。

解説

縁組で結ばれていても、家康を助けに信長が出てくれば両家を相手にすることになる、と読む。だから軍法が要る、というのが前段からの結論で、平時の縁組を安全の根拠にしていないところが冷静である。平時の縁組を、安全の根拠にしていないところが冷静である。助けに出てくれば両家を相手にすることになる、と最悪の側で数えている。

この章句が説くこと

軍法備え縁組家康信長一戦

関連する章句

この一句を、あなたの毎日に。

古典の教えを、今の状況に当てはめて考えてみる——師導があなたの学びと選択を支えます。

師導で古典を学ぶ
いま登録すると、7日間すべての機能を無料でお試しいただけます。 無料ではじめる