甲陽軍鑑 / 品第四十
其ごとくある世間の体をもちがへ、ひとむき一ツかたぎをこのむは、かならず國持の非儀ならん、但しよき大將の上には一ツやうなるも、ほめてこそあるらめ、或は三四七ツともいはんと信玄公御諚あり、
新字:其ごとくある世間の体をもちがへ、ひとむき一ツかたぎをこのむは、かならず国持の非儀ならん、但しよき大将の上には一ツやうなるも、ほめてこそあるらめ、或は三四七ツともいはんと信玄公御諚あり、
書き下し
其ごとくある世間の体をもちがへ、ひとむき一ツかたぎをこのむは、かならず国持の非儀ならん、但しよき大将の上には一ツやうなるも、ほめてこそあるらめ、或は三四七ツともいはんと信玄公御諚あり、
現代語訳
そのように、ある世間の体をも取り違えて、一向き一つ気質を好むのは、必ず国持ちの非儀であろう。ただしよい大将の上では、一つようであっても褒めてこそあろう。あるいは三、四、七つとも言おうと、信玄公の御諚があった。
解説
庭木のたとえを受けて、一つの型ばかりを好むのは国持ちの誤りだと結ぶ。ただし、よい大将のもとでなら揃っていても構わない、とも添える。四つと言ったり三つ七つと言ったりするのは、数そのものが要点ではなく、揃えないことが要点だからである。四つと言ったり三つ七つと言ったりするのは、数そのものが要点ではなく、揃えないことが要点だからである。ただし例外も添えられている。
この章句が説くこと
一向き多様国持気質非儀人事
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