甲陽軍鑑 / 品第四十
是に付、分別にて河の案內者を賴みてよしと工夫し出す、され共案內能く存知たる者共を、人が雇てなければ種々はしり廻りて、よのかたへ行を、物など澤山にあたへんと云て案内者の此方へすゝむ樣に仕る是才覺なり一高坂彈正申す、
新字:是に付、分別にて河の案内者を頼みてよしと工夫し出す、され共案内能く存知たる者共を、人が雇てなければ種々はしり廻りて、よのかたへ行を、物など沢山にあたへんと云て案内者の此方へすゝむ様に仕る是才覚なり一高坂弾正申す、
書き下し
是に付、分別にて河の案内者を頼みてよしと工夫し出す、され共案内能く存知たる者共を、人が雇てなければ種々はしり廻りて、よのかたへ行を、物など沢山にあたへんと云て案内者の此方へすゝむ様に仕る是才覚なり一高坂弾正申す、
現代語訳
これについて、分別によって川の案内者を頼めばよいと工夫を出す。けれども、案内をよく知っている者どもを人が雇っていなければ、いろいろ走り回って、他の方へ行くのを、物などを沢山に与えようと言って、案内者がこちらへ進むようにするのが才覚である。高坂弾正が申す。
解説
才覚の具体が示される。案内者が要ると気づくのが工夫で、その案内者が他所へ取られそうな時に、条件を積んでこちらに来させるのが才覚である。考えることと、実際に人を動かすことの差がここではっきり分けられている。考えることと、実際に人を動かすことの差がここではっきり分けられている。案内者が要ると気づくだけでは、まだ何も動いていない。
この章句が説くこと
才覚案内者工夫実行人交渉
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